2008年7月31日木曜日
野鳥と遊ぶ[補]:ブルーフェースド・ハニーイーター
● ブルーフェイスド・ハニイーター
野鳥と遊ぶ[補]:ブルーフェースド・ハニーイーター
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「野鳥と遊ぶ」本編の「フライアーバード」の稿で、リビングの前の木にくるミツスイ科の「マイナーに似た、目の周りが青い鳥」というのを紹介しました。
部屋の中でちょっと動くだけで逃げてしまい、目が青いという特徴だけを覚えているという鳥です。
しかし、残念なことにそういう鳥は図鑑になく、写真も撮れず、ペンデイングになっていました。
この鳥だけは、この[補]で是非とも載せたいと思っており、撮るチャンスをうかがっていました。
そして、ついに成功しました。
部屋の奥から、バチバチとシャッターを切り、体のブレを止め、少しずつゆっくりと脅かさないように窓際に近づいていきます。
一番近づいたところで、窓際から1mくらい手前です。
そこで逃げられました。
でも、そのかいあって、そこそこの写真がガラス越しですが撮れました。
さっそくそれをもって、図書館にいき、より詳しい図鑑で調べました。
目の周りが青い鳥のミツスイは2つ出てきました。
一つは「Black-chinned Honeyeater」。
Wikipediaの写真を載せてみます。
● Black-chinned Honeyeater:[Wikipedia]より
もう一つは「Blue-faced Honeyeater」。
おなじくWikipediaの写真を載せてみます。
● Blue-faced Honeyeater:[Wikipedia]より
さあ、どっちだろうとコピーを撮りました。
図鑑では出ている写真は1枚のみで、やはりこういうときに威力を発揮するのはインターネットです。
最低でも百枚からの写真を検索できます。
それにうまくすればビデオもみられます。
最初は Black-chinned Honeyeater と思いました。
しかし、調べてみると2つの点で違います。
一つは大きさ、この鳥は16cmとある。
ということは13cmというブラウン・ハニーイーターよりわずかに大きいだけ。
これでは部屋の奥から撮った写真に写るはずがない。
もう一つは胸が真っ白であること。
青目鳥は写真でみるように首から胸にかけて黒が入っている。
よって「ブルーフェースド・ハニーイーター:Blue-faced Honeyeater」ということがわかりました。
この鳥の大きさは32cmとあり、マイナーの28cmより一回り大きく、ちょうど一致する。
ここで疑問が起こる。
なぜ、手持ちの図鑑で見つからなかったのか。
図鑑にはちゃんと載っている。
まず Black-chinned Honeyeater ですが、この図鑑の写真では目の周りは白なのです。
これでは分からない。
1枚の写真で、その目の周りが白であれば、これは信ずるしかない。
図鑑の写真が間違えているのだろうか。
次に Blue-faced Honeyeater ですが、下から見上げるように撮っており、目の周りはほぼ黒に近い紫であり、あの Wikipedia の写真でみるような鮮やかな青ではないのです。
この青の鮮やかさは、目を見張るものがあるだけに、その部分が違う色だともうこれはパスの対象になってしまう。
これも写真で図鑑から見つけることはできない。
「Blue-faced」という名前の方に注目して調らべれば分かったかもしれない。
これを訳すと「青い顔」となり、「青目鳥」というイメージで追いかけていたため、抜けてしまっていた。
● ブルーフェイスド・ハニイーター
サイトはこちら。
『
★ 豪遊記
http://www.goyouki.com/info/doubutu/BushBirds5.html
Blue-faced Honeyeater 「アオツラミツスイ」
アオツラミツスイはスズメ目キミミミツスイ科の鳥です。
雨林やユーカリ林、川辺などで見かけられます。
特徴は、名前の通り、目の周りが鮮やかな青色をしており、首、背中、尾にかけてウグイス色、腹部が白色をしています。
花の蜜、フルーツ、昆虫などを食します。
時には非常に騒がしく「キーキー」鳴きます。
体長は最大で30センチほどになります。
遭遇容易度★★★★★☆☆☆☆☆
』
和名「アオツラミツスイ」という。
「ツラ」とは顔のことだが、どうも言葉が汚い。
漢字を当てると「青顔ミツスイ」となる。
「セイガンミツスイ」の方がいい。
目つきが悪いので「アオツラ」になったのかもしれない。
写真はそこそこあるのですが、印象記とかエピソードとなると途端に少なくなるようです。
探し当てたもうひとつをあげておきます。
『
★ ケアンズと森とビーチの休日
http://yoshika.s9.xrea.com/cairns4/0411f.htm
駐車場の中央に枝を四方に広げた大きなユーカリの木が一本立っていた。
その木にばさばさと小鳥が数羽飛んできた。
思わずカメラを手に追いかけてしまう。
わっ、凄い。
この鳥、目の上が青い、セルリアンブルーだ。
おまけにクッカバラに負けず劣らず目つきが悪いぞ。
』
クッカバラの目つきは悪いだろうか。
可愛く感じるのだが。
見慣れているせいであろうか。
目つきの悪さでいくと、やはりロングビルド・コレーラであろう。
血走っている。
そういえば、最近は見慣れついでで、これもなかなか可愛くなってきています。
慣れてくると第一印象というものが薄らいで、心情が移ってしまうようです。
ここの鳥はみな目元化粧が好きなようですが、この鳥の化粧はちょっといき過ぎかもしれません。
あまりに鮮やかに青が映えるため丸い小さな目玉が際立ってしまうためでしょう。
● ブルーフェースド・ハニーイーター:[Wikipedia]より
ビデオはこちら。
いろいろあります。
『
★ Blue-faced Honeyeater (Entomyzon cyanotis)
http://video.google.com/videoplay?docid=7765061448451377162
★ YouTube - Blue faced honey eater having fun
http://jp.youtube.com/watch?v=PH6txTYi494
★ YouTube - Wild Birds of Eastern Australia-Blue faced Honey Eater
http://jp.youtube.com/watch?v=p8OW28uxl4Q&feature=related
★ YouTube - Blue-Faced Honeyeater preens at Blackbutt
http://jp.youtube.com/watch?v=FZBcmyGUNS0
』
ビデオはあるが、あまり日本人には知られていない鳥ということになる。
上記の遭遇容易度では50%となりますが、これは易しいのか難しいのかどっちだろう。
あの逃げ足では出会うことは難しい、という判断になってしまう。
サイトの方が旅行中でよくカメラにおさめられたな、と思ってしまう。
バードウオッチングを目的にしてない限り、運がよかった、というべきであろう。
● ブルーフェイスド・ハニイーター
【☆☆☆ 付稿:11月以降 望遠カメラ使用 ☆☆☆】
餌場はブラックダックが占領してしまい、他の鳥が近寄れなくなっている。
あのネーバーギブアップを身上としているマグパイすらも、最近はいやがってあまり寄ってこない。
夕方うすぐれに近いとき、ダックがいなくなったのを見計らって、パンをちぎってお皿にいれてやった。
ロリキートや最近飛べるようになったマイナーの子ども鳥のためにである。
家に入って、ダックがやってくるかと見ていたら、ビックリする鳥がツガイでやってきた。
ブルーフェースである。
サッときて、パッとパンを咥えて飛び去る。
くり返しくるので、近くに巣があるようだ。
エサ運びをしているようである。
● なんとかピントが合っていたのはこの1枚だけ
最近、日本から5倍光学望遠のコンパクトデジカメを持ってきてもらった。
早速、撮ってみた。
あまりに精度が高いので、ピントがあっていない。
これは慣れが必要になる。
シャッターを切るだけでバカチョンで撮れるというわけにはいかないようだ。
とりあえずダックがいるかぎり、次に会えるのはいつになるかわからないので、その写真を載せておきます。
● ブルーフェースド・ハニーイーター:ピントがずれている
なを、エサ場で味をしめたのか、その後はちょくちょく来るようになり、写真も自由に撮れるようになりました。
でも、やはり警戒心は強いです。
その後の写真を載せておきます。
● ブルーフェースド・ハニーイーター
この鳥の目の周りはブルーには見えない。
薄グリーンである。
ブラック・ダックの緑の次列風切羽が光の関係で青に見えるときもあるので、断定はできない。
● 凶悪の相:ウルトラマンに出てくる怪獣に似ている
● ブルーフェースの全姿
「Wikipedia」は下記になります。
日本語モードで「Blue-faced Honeyeater」と入力し、下の記事が検索されたら[このページを訳す]をクリックしてください、日本語訳版になります。Wikipediaの写真はクリックすると「拡大」できます。
『
★ Blue-faced Honeyeater - Wikipedia, the free encyclopedia [ このページを訳す]
http://en.wikipedia.org/wiki/Blue-faced_Honeyeater
』
【 Top Page 】
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