2008年11月30日日曜日

野鳥と遊ぶ[追]:ホワイト-フェースド・ヘロン

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● ホワイト-フェースド・ヘロン


 
野鳥と遊ぶ[追]:ホワイト-フェースド・ヘロン
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 水鳥だが、ときたまランドを徘徊する大きな鳥がいる。
 「White-Faced Heron: ホワイトフェースド・ヘロン]
 和名はそのまま訳して「顔白さぎ:カオジロサギ」

 体全体が灰色で顔のみが白いので、この名前がぴったっりする。
 白系統が目につくサギの中で、この灰色はドッキリするほどに美しい。
 いわゆる「いぶし銀」の輝きとでも言おうか。
 見ていて楽しめる。


● 隣地との境界フェンスに止まったホワイト-フェースド・ヘロン

 一見、動作がゆっくり。
 同じところに長くいて、同一の姿勢を保ち続ける。
 よって、シャッターを切り続けると同じポーズが何枚も溜まってしまう。
 比べてみると、十秒後に撮ったのと前のとが、そっくりそのままのポーズ。


● まるで同じポーズ

 今回はいい具合に隣地との境界フェンスに止まってくれた。
 もちろん警戒心は強いので、近寄るとすぐに逃げてしまう。
 やはり、望遠でないと撮れない鳥でもある。
 遠くからバチバチと。


 この美しい鳥を急襲するダサい鳥がいる。
 マグパイである。
 ヘロンの嘴と飛行力では、陸鳥のマグパイには勝てない。
 追い出されるだけである。
 大きな体を揺すって、それより小さなマグパイに追われる姿は、マグパイが好みでないだけにかわいそうに思えてくる。
 マグパイはテリトリーをもっているのであろう、どうも、自分より弱い侵入者には強気でかかっていくように思える。




● ホワイト-フェースド・ヘロン


 サイトをみてみます。
 このサイトは面白い、といったら怒られてしまいますが。


★ 庭にくる鳥 - Birds in Australia
  White-faced Heron (カオジロサギ)
 体長:65-70cm
 分布:オーストラリア全土
 オーストラリアで最もよく見られるサギで灰色の体に白い顔、黄色い足が特徴。
 池の金魚を狙って何度かうちの庭にも来ました。
 サギってやっぱり「サギ」っていうだけあって賢い!
  防御の甲斐なく金魚は一時絶滅状態に・・・
 (池と金魚のページにて報告)。

★ 池と金魚のページ 追記(2003年)
http://ozgarden.fc2web.com/Pond.html#Heron
 結局金魚は2年目に180匹にはなりませんでした。
 その年の秋になんとサギがうちの金魚を狙ってやってきたのです。
 朝にパティオで体操していた私の相棒が、大きなサギがいきなり家の屋根から池めがけて飛び込んできたのを目撃。
 相棒に気がついてあわてて空中Uターンして去っていったサギですがそれから幾度となく庭の金魚を狙っていたんですね。
 池に糸を張り巡らして、冬になって金魚も池の底でおとなしくしているのだろうと安心していたのも束の間、ある冬の日、大きな金魚のうろこが池まわりの岩に散乱しているのを発見。
 あわてて池をチェックしてみたら白い親金魚一匹とまだフナ色の赤ちゃん金魚が2、3匹しか残っていなかったのです。
 地団駄踏みました。
 それからはバードネットを張り巡らしサギの再来もなく、金魚の数は翌年10匹、2年後にやっと40匹まで回復しました。
 自然というものは本当にちゃんとバランスが取れるように出来ているんだな~。


 つまり、このサギ、人家のものをも狙ってやってくるということですね。
 だから、川べりでなく、庭でも撮影可能であり、マグパイに追いかけられるというこになるわけです。
 もしかしたら、カルガモと同じく、ガッツキ鳥でいやしいのかもしれない。



★ 私の見た自然 ニュージーランドの鳥 26  顔の白い背高美人
http://photozoo.exblog.jp/654213/
 海岸の干潟で一羽の鷺が抜き足差し足で餌を探していました。
 身体の色は灰色なのですが顔だけ白い色をしていました。
 その名前も「顔の白い鷺」 White-faced Heron です。
 またの名を「青鶴」Blue Craneと呼ばれています。
 日本のアオサギに似ていますが、それよりわずかに小さいようです。
 体長は65cmくらいでしょうか。
 この鷺はオーストラリアでもいたるところで見受けました。
 シドニー、ケアンズ、タスマニア、パース、海岸だけでなく内陸でも水のあるところは何処にでもいるようです。
 農業用の貯水池のあるところで良く見かけます。
 飛翔力が強いのでしょうか、そうだとすればニュージーランドとオーストラリアの間も行き来するかもしれません。





● ホワイト-フェースド・ヘロン


 このサギのビデオを見ていると、羽の美しさに見合うだけの清潔感が感じられない。
 あの細い足で、泥沼のような中を歩き、その足にはドロがこびりついている。
 文句をいってもしかたがないことがだ、ちょっともったいないような気がしないでもない。
 カルガモは何しろエサ皿で足を洗うから。


★ ビデオ:White-faced Heron (Egretta novaehollandiae)
http://video.google.com/videoplay?docid=-6967676010764012329



 「Wikipedia」は下記になります。
 日本語モードで「White-faced Heron」と入力し、下の記事が検索されたら[このページを訳す]をクリックしてください、日本語訳版になります。Wikipediaの写真はクリックすると「拡大」できます。

★ 「White-faced Heron」- Wikipedia, the free encyclopedia
http://en.wikipedia.org/wiki/White-faceed_Heron







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2008年11月28日金曜日

野鳥と遊ぶ[追]:パイド・カラウォン


 ● パイド・カラウオン


 野鳥と遊ぶ[追]:パイド・カラウォン
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 いつものようにマグパイがツガイでやってきた。

 ウー、何か様子が違う。
 雰囲気がこれまでのマグパイと合わない。
 別のマグパイだろうか。

 体が少し大きいようだ。
 白黒のブチだが、白の度合いが少なく、黒が多い。
 それに眼の周りが黄色い。

 たしか、マグパイは赤だったはずだが。
 カラスは白である。
 カラスに似ているが、ブチで黄色目ではカラスではない。
 何か別の鳥ののようだ。
 デジカメに納めてみる。

 図鑑でみたらすぐに分かった。

 「Pied Currawong:パイド・カラウォン」

 "Pied"は「マダラ」、"Currawong"はWikipediaで「フエガラス」とあった。
 和名で「マダラ・フエガラス」という。

 "pie"はマグパイのパイで「白黒マダラ」の意味。
 "currawong"はカラスを"crow"と書くから「カラスもどき」と思ったが、そうではなく鳴き声からきているようである。
 「限りなくカラスに近いマグパイ」といった感じである。

 単に「Currawong:フエガラス」と呼ばれることもある。
 図鑑によれば「Currawong」はオーストラリアにはそのほかに「Grey Currawong」と「Black Currawong」の2種がいて、あわせて3種類の Currawong が生息しているらしい。


 サイトから。


★ shu(^^) Homepage, フエガラス ふえがらす (笛烏)
http://www.botanic.jp/animal/fuegar.htm
─────────────────────────
 英名は Pied currawong。
 オーストラリアの東部、クイーンズランド州北部からビクトリア州に分布しています。
 森林地帯に生息し、体長は50センチほどになります。
 全体に黒色で、尾の付け根や翼の先端にわずかに白色の羽根が生えます。
 目は明るい黄色です。
 小さな爬虫類や昆虫、果実などをおもな餌にしています。
 樹木の枝に大きなカップ形の巣をつくります。
 冬になると、大きな群れで行動し、市街地や公園などに現れます。
 英名は、「カラウォン」と聞こえる鳴き声に由来します。


 残念なことにまだ、鳴き声は聞いていない。




 ● パイド・カラウオン


 ブルーフェースと一緒に写っている写真があります。
 目つきがひじょうによく似ている。
 クリックして比較してみてください。




 ● パイド・カラウオンとブルーフェース


 「ひららちゃ」さんのフォト蔵から

★ 睨んでるし...(-_-;) 【Pied Currawong】(フエガラス) 44cm--51cm
  フォト蔵「ひららちゃ」さんのページ
http://photozou.jp/photo/show/96350/5985245


 いつも感心しているのだが「ひららちゃ」さんの写真は実にうまい。
 さすがにフォト蔵に投稿できる内容をもっている。
 「ひららちゃ」さんのフォト蔵は「鹿の子雀」で使わさせてもらっています。

 「睨んでる」ブルーフェースと並べてみましょう。
 どちらがこわそうですか。
 「鳥相見」だとどうなるでしょうかね。


 ● にらんでいるブルーフェース


 ● にらみついででもう一つ、タテガミバト


 ● さらにもう一つ、ちょっと不気味なにらみ。
   
クリックして目と足に注目してください。
   地球上に生存している鳥ではないように思えてきます。
   まるでウルトラマンと対決するために、送りこまれた異星鳥のような感じがします。

 
 もう一つサイトから。


★ ケアンズEye!
http://cairns.nu/home/2008/01/post_609.html
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 オーストラリアとパプアニューギニアに固有のグループです。
 うーん美しい。
 黒、白、金の配色はレスポールカスタムのようにブラックビューティーという感じ(わからないって?)

 フエガラスはオーストラリアの東側に分布。
 他にも近い種類が幾つかある中で、フエガラスには飛んでいる時や写真のように下から見ると腰に太い白帯が入るのが特徴。
 また、左右どちらかに少し傾いて飛ぶ傾向があると思う。

 ヒピパミー国立公園にて。
 地上から10m程度の高さにヒナがいた。
 これでも限界までトリミングしてるんだけどわかりますか?

 限界を超えて...もうちょっと拡大。
 くちばしが黄色く印象が異なる。
 ちょっと撮影には難しい角度でした。



 ビデオは下。

★ Clive the Pied Currawong
http://au.youtube.com/watch?v=XtgkCItCJ6c

★ Pied Currawong
http://video.google.com/videoplay?docid=7687563628893301788










 ● パイド・カラウオン


相手がカラスに限りなく近いとなると、どうしても興味が薄れる。
そのせいであろうか、サイトは顔見せ程度の資料しか載っていない。
マグパイと比べて、見ていてはるかにつまらない鳥であることは確かである。


 ● パイド・カラウォン

 「Wikipedia」は下記になります。
 日本語モードで「Pied Currawong」と入力し、下の記事が検索されたら[このページを訳す]をクリックしてください、日本語訳版になります。Wikipediaの写真はクリックすると「拡大」できます。

★ Pied Currawong - Wikipedia, the free encyclopedia [このページを訳す]
http://en.wikipedia.org/wiki/Pied_Currawong





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2008年11月26日水曜日

野鳥と遊ぶ[追]:マグパイの子鳥いじめ?


 ● なにをしている?
 

 野鳥と遊ぶ[追]:マグパイの子鳥いじめ?
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 草むらでマグパイが突っついている。
 その下から、鳥の悲鳴が聞こえる。

 ついに、マグパイが足折れマイナーを捕食したかと思った。
 見にいってみる。
 が、マイナーではない。
 子鳥のマグパイである。

 子鳥を親鳥が激しく突っつき咬みついている。
 子鳥がヒュイーヒュイー鳴いている。


















 ● マグパイが子鳥に咬みつく

 足折れマイナーと同じく、この子鳥は立てないのか、と思った。
 羽をバタバタさせながら、クチバシをたてて抵抗している。 

 何をしているのだ。

 じゃれているわけではない。
 動けなくなった子鳥を成仏させようとしているのか。
 自然界にそういう習性があるのとは聞いていない。
 動けなくなった鳥は放棄され、そののまま朽ちていくだけ。
 あえて、成仏などさせはしない。
 それが自然法則のはずである。
 無用なことはしない。
 それが人間以外の生物の行動である。




 ● 足折れで立てないのか




 ● 子鳥はバタバタしながら羽を叩いて抵抗する


 飛べないのか。
 足折れマイナーは飛べたが。
 いや飛べる。
 近寄っていくと、10mほどだが飛んで逃げた。

 場所を換えて。


 ● 子鳥は飛べたし、立てる。



 ● 飛んだ場所でまた咬みつきはじめる


 そこで、またイジメが始まった。
 これはイジメか。
 親鳥の子鳥のイジメか。
 野鳥にそんな習性はないだろう。
 無用なことはしない。
 野鳥はシンプルな動作に徹している。
 でなければ生存競争を生きてはゆけない。

 近寄ったら、また飛んだ。
 雑木林の中だ。








 ● 雑木林でかみつきはじめる


 さらに近寄ると、親鳥、子鳥ともどもフェンスの上にとまり、そして飛んでいってしまった。、

 いったい、この行動はなんだったのだろう。
 野鳥は無駄な行動はしないはずだ。
 とすれば、これに意味があり、理由があるはずだ。

 「なぜ、マグパイの親鳥は子鳥を攻撃する」


 後日、テラスで










 ● まちがいなく咬みついている

 子鳥は2羽であるが、交互なのか、それとも決まった片方だけなのかはわからない。

 でも間違いなく、親鳥は子鳥を突っつき、そして咬みついている。
 子鳥はその下で、キーキー鳴いている。
 逃げようとしても親鳥がふさいでいる。
 でも、しばらくするとエサをやっている。
 どうにもよく分からないマグパイの生態である。










 ● またまた、雑木林で



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